【平成24年度(2012)】
創立30周年記念事業 大妻女子大学人間生活文化研究所 創立30周年にあたって

2012/10/18

創立30周年記念事業 大妻女子大学人間生活文化研究所 創立30周年にあたって

人間生活文化研究所の前身は30年前に設立された人間生活科学研究所です。設立の目的は、家政学系大学院の博士後期課程を大妻女子大学に設置するにあたって、この研究所を名実ともに家政学の研究センターとすることでした。

当時、家政系の博士後期課程をもつ女子大学は東日本には本学のみでしたので、他大学の修士出身者、現職の大学教員などその希少性ゆえに優秀な人材が 集まりました。研究所には研究員制度が設けられ、多くの現職の大学教員や企業からの研究者が在席し、数多くの論文博士号を輩出することとなったのです。

しかし、博士後期課程をもつ家政系の大学が徐々に増えるに従って研究所の存在意義も変化していきました。やがて大学院が再編され、研究所は創設時の役割を果たし、現在の人間生活文化研究所として再出発することになったのです。

新研究所は全学的な組織であることを目的としています。現在取り組んでいる主要な活動は以下のとおりです。

① interdisciplinary approachによる生活の学の構築を目指す。

② 国際交流、国際貢献を進める。

③ 若手研究者の育成を支援する。

④ 学内外の人、組織が互いに連携して女性を支援する研究開発を行う。

⑤ 研究支援情報の収集と整備を行ない、これを利用しやすい形で提供する。

私たちのスピリットは「生活の知恵と科学」の旗印のもとに、新たな課題に挑戦していくことです。関係者の皆様には、人間生活文化研究所への変わらぬご理解とご指導を賜りますようお願い致します。

 

人間生活文化研究所長 大澤 清二