令和3年度(2021)第3回「科研塾」を開催しました
令和3年9月8日にオンラインで開催された、令和4年度科学研究費「研究計画調書」の提出直前の科研塾には、28名の教員の皆様にご参加いただきました。今回は、久保陽介氏(一般社団法人先端科学技術研究支援協会 理事長)を講師にお招きし、「今年度の科研費改革:フォーマット変更を中心に」をテーマにご講演いただきました。
研究支援室村田課長の司会にはじまり、冒頭では主催者を代表して人間生活文化研究所山倉所長より、ご参加の方々に向けて科研費への積極的な応募を期待するメッセージが伝えられました。「公募期間の前倒しや広範に行われている研究計画調書の変更に伴い、準備にあたっては戦略的に考える必要がある。またその際には、人間生活文化研究所の科研相談や研究支援室の添削、といった研究支援を大いに活用していただきたい(山倉所長より)」
講演では、久保陽介氏から「2015年からの科研費改革」のうちの今年度の変更点であるフォーマット変更に対する対策に力点を置いた詳細な解説が行われました。特に「着想に至った経緯」「国内外の動向」「本研究の位置付け」の扱い方がポイントであると話され、書面上これらの項目が断続的にならないように、一貫して繋がるように執筆するための具体的な方法を教示されました。
今回強調された重要ポイント!
●学術的重要性(アカデミックで、長期的な波及効果がある研究テーマ設定)
●研究業績は将来、発展が期待されることが伝わるように記載
●目標を達成する上でそれを阻む “障害”の提示
●審査員が読みやすいように文脈を設計
今回の参加者から講師への事前質問では、「コロナ禍での研究に関して」の質問が多数寄せられました。「審査区分の選び方」や「異分野に応募する際の実績カバーの方法」に対する質問と併せ丁寧なアドバイスをいただきました。
科研塾終了直後には、参加者の方々から科研相談が寄せられ、今回の科研塾で伝えられたノウハウが早速活かされることが期待されます。
今後も、人間生活文化研究所と研究支援室では、科研塾開催の他、個別相談や申請書の事前チェックなど、本学の研究者の科研費獲得に向けて積極的に支援していきます。
なお、科研塾の様子は期間限定で録画映像のオンデマンド配信を学内で行っております。参加者の方々には応募に向けて複数回見返すことや、当日参加できなかった方々が後から見ることを可能としています。
(文責:高橋舞)