研究所からのメッセージ

 研究所は「大妻女子大学人間生活科学研究所」として、昭和56年(1981年)に設立されました。初代の所長は、その2年前まで文部大臣を務め、当時は大妻女子大学学長に就任していた内藤誉三郎先生です。設立の目的は、東日本では嚆矢となった家政学系の大学院博士課程を設置するに当たり、基盤となる研究教育組織を設けることでした。

 やがて、研究所は専任の教授4人、助手5人、4研究部門を擁し、研究と大学院教育に特化した本学のフラッグシップを担う組織となりましたが、時代の変化に応じて平成20年(2008年)に改組となり、「大妻女子大学人間生活文化研究所」として新たにスタートを切りました。

 旧研究所が自然科学に力点を置いていたのに対して、新研究所では、スコープを「生活の学」全域に広げました。また、旧研究所の主要関心が所内各部門の研究活動にあったのに対し、新研究所では、学内の研究協力の促進、学内の研究者への研究情報提供、学内研究者相互の交流とコラボレーションの促進、外部研究資金の獲得とそれに向けた諸活動、全学的な研究成果の公表事業などに、特に力を注いでいます。

 文部科学省は近年、University Research Administrator制度を各大学に導入するよう勧奨しています。既にそうした大学も現れ始めましたが、本学においては、この人間生活文化研究所がその役割を果たそうとしています。

 大学にあって「研究」は、「教育」と並んで重要な位置を占めます。大妻女子大学が今後、より一層の発展を遂げられるよう、私たちは「研究」の立場からそれを支える組織であり続けていく所存です。

 皆様には、人間生活文化研究所へのご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

大妻女子大学
人間生活文化研究所