No.18
本書は、生物圏学説の創始者であるヴェルナッツキーが特別の意義を与え、私の主著、生涯の本と呼んだ著作(死後出版された)の翻訳です。生物圏に関する、生物地球化学および地球化学に関する彼によって作られた学説の概念的総合が述べられています。太陽系における惑星としての地球の地球化学的現象、地球地質殻の構造、化学元素の放射性崩壊と地質学におけるその意義、地球の生物圏の構造と地球化学的機構、地球における生命物質の惑星的役割、人間の地質学的影響力が支配的になり始めた生物圏の新しい状態-人智圏などに関係する、諸問題の幅広い領域をとらえています。関心を持たれる方に広く読まれることを期待しております。